デイサービス

エムダブルエス日高

【インタビュー】群馬県高崎市、特徴的な施設づくりで人気が高く全国から福祉関係者が見学に来られると噂のデイトレセンター

[ 施設名称 ] エムダブルエス日高デイトレセンター 地域福祉交流センター
[ 施設分類 ] 次世代型デイサービス/通いの場
[ 利用目的 ] 趣味活動 / リハビリテーション
[ 使用商品 ] さくらあーと、きめこみパッチワーク、押絵など

両親を通わせたいと思う施設に

――まずは施設の雰囲気や特徴をお聞かせください。

「両親を通わせたいと思う施設」という施設理念のもと、皆さんが「来たい」「やりたい」と思ってくれるのが一番です。
なので、様々な教室を用意し、自分でプログラムを選び、自由に過ごしていただくことができるようになっています。

――実際にさくらほりきりのキットをご利用いただく前はどのような課題を感じていましたか?

始めは5名程の小さな教室で、裁縫など何か手作りするものを職員が考えてやっていました。ですがそれだと準備も運営も大変で…。

――では、どのあたりがご利用いただくきっかけや、決め手になったのでしょうか。

使用する素材がすべてセットになっているので、今まで時間と手間を取られていた準備や運営の負担が少なくなり、これならということで導入を決めました。現在は選択プログラムのひとつである「手芸教室」でさくらほりきりのキットを利用しています。
名前は「手芸教室」ですが、目的はリハビリなんです。

制作の過程が多様にある=リハビリに繋がる

――利用してみて、よかった点など教えていただけますか?

手芸教室への参加者が増えたことはもちろんよかったことの一つなのですが、さくらほりきりのキットは、制作の過程が多様にあるのが良いんです。

ハサミが使える人と使えない人、シールを剥がせないならそこはサポートするなど、一人ひとりに合わせて、できることをやっていただけるんです。数字を書き込む、数字の場所を確認して貼るなどもすべてがリハビリに繋がるんです。
きめこみパッチワークやさくらあーと、刺繍糸の詩などは特に人気ですね。
力が無くてきめこみパッチワークが出来なくても、さくらあーとなら出来る!といった風に選べることも大変助かっています。

諦めるのではなく、出来るという体験に変えていくのが大切。

――ご利用者様とのエピソードなどございますか?

麻痺や認知症の方など状況は様々ですが、年代的に昔は手芸など手仕事をやっていたという方が多く、少しサポートすると皆様大抵のことはできるんです。以前、認知症でじっと座って居られず、施設に来てもすぐに「帰る」と言われてしまう方がいらっしゃったんです。ですが、きめこみパッチワークをやってみると、まずじっと座っていられるようになり、「おもしろいから」と黙って一時間、集中して作業が出来るようになったという例があります。その方は精神的に落ち着くようになりましたし、作った作品はご家族にも「こんなすごいの作ったんだね」と喜んでもらっています。

「昔は出来ていたこと」「今はもう出来ないと思っていること」を“出来る”という体験にさせてあげられる。
「私もまだまだ出来るだね」ということが喜びになるんです。そんな様子を見ていると、私達もやはり嬉しくなりますね。
今まではなかなかそのようなレクを行うことが出来なかったので、とても助かっています。

――なるほど。昔はできていたことができないからであきらめるのではなく「できるという体験」に変えていくことができるんですね。とても勉強になります。

自分でも驚き!96歳にして大作に挑戦する方も

きめこみパッチワークを何度も作られているご利用者の方にもお話を伺うことができました。

「この歳(96歳)でも作れることに感動しています。
これぐらいの大作に毎回挑戦するようにしているんですよ。この絵の風見鶏の館には行ったことないけれど、作ると行った気分になれるのね(笑)。
パーツが細かいところもあって、ところどころ上手に出来なかったところもある。でも遠目で見るとキレイに見えるから、満足してます!」

――それでは最後にさくらほりきりに期待することはございますか?

手芸教室はとにかく人気のプログラムなので新作をたくさん出してください。利用者の皆様も楽しみに待っていますので!

 

エムダブルエス日高デイトレセンター 地域福祉交流センター
〒370-0004群馬県高崎市井野町1037-1 地域福祉交流センター内
ご担当:須田様・高橋様
https://mws-hidaka.jp/pages/98/

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