代表挨拶

 創業時に制定した経営理念である「作るよろこび」を通し、今までも多くの方にご愛顧いただいてまいりました。

 しかしながら、創業から45年が経った現在、当時とは世の中の価値観・社会の仕組みも大きく変わり、先行き不透明なVUCAと呼ばれる現代社会において、我々のキットが提供できる「手作りが生む付加価値」とは、これからの時代において本質的にどのような意味を持っていて、どのような可能性を秘めているのか?と考えました。お客様から届けられた沢山のお便りを拝見しながら改めて熟慮し、我々がこれからの時代に求められてること、社会に対して貢献していけることは何かを見つめ直し、改めて経営理念全般を制定し直しました。

 今後の日本社会の大きな課題の一つとして「超高齢社会」が加速度的に進んでいく事があげられます。世界一の長寿国という事自体は素晴らしい事ではありますが、どの国も経験したことのない未知の時代がやってきます。

 その中で「健康寿命」を如何に伸ばすかが重点的な課題とされています。高齢者がQOLを高めて生活していくには「健康」「栄養」「社会との交流」が必要であると言われており、国や自治体を始め様々な組織がその取り組みを推進しています。

 我々がこれからの社会的な課題に対して貢献できることを考えた時、誰もが地域とのつながりを持つことが出来る「コミュニケーションツール」として商品を活用してもらうことだと結論付けました。

 その背景には、同じ場所で共に楽しみながら作ることで、自然と会話が生まれ、完成品を見せ合いながら褒め合うことなど「心通う」人との関わりを生み出すことができているからです。これらが「手作りが生む付加価値」の一つと考えています。

そして、このような場所を作っていく事が高齢者のQOLを高めることに役立つと考えます。

 心を通い合わせることによって、身体的な健康・栄養だけでなく「心の健康」「心の栄養」をも与えることが出来るのではないか。今後は「心」を豊かにしていく、目に見えないけれども人が幸せを感じる内面に視点をおいて高齢者の立場に寄り添い、高齢者が「心から喜べる」取り組みに更に力を注いでいきます。

 それには「作れた!」という喜びと「凄いね!」と褒められることでよろこびを感じられることが重要です。我々はそれを可能にするため「誰でも簡単に作れ、完成度の高いキット」の開発に日々邁進しています。

 我々が目指すのは一人ひとりが「心」を豊かにし、これからの人生を楽しく、より多くの喜びを伴う生き方する社会をつくることです。生きる希望を持ち、幸せだと思える人生を過ごすため、その一つの選択肢として、我々の考える「作るよろこび」があり、その手段として我々のキットが存在します。手作りの持つ付加価値が、これからの時代における必需品として社会に広く認知され、世の中に貢献していけることを願っています。

 

株式会社さくらほりきり

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